受賞・表彰

第44回日本足の外科学会 地域別研修医報告最優秀賞を受賞して

弘前大学医学部医学科5年 倉 諒登

今回、2019年9月26日から27日まで、札幌市で開催された第44回日本足の外科学会に参加させていただきました。学会1日目の開会式前に、地域別研修医報告という研修医と学生を対象としたセッションが企画されておりました。全国各地から9演題の発表があり、そこで発表させていただき、最優秀賞を受賞することができました。
 発表内容は「若年スポーツ選手に生じた足関節内果疲労骨折の治療成績」についてです。足関節内果疲労骨折は比較的まれな骨折です。今回、弘前大学整形外科で治療を行った17例18足の治療内容とスポーツ復帰までの期間について調べて報告しました。足関節内果の疲労骨折には骨折の進行度によりstage1から4に分類されております。完全骨折であるstage 4であれば手術治療を要し、スポーツ復帰まで長期間かかるのですが、X線で骨折線を認めず、MRIのみで診断できる早期の病変(stage 1)であれば、保存療法で早期のスポーツ復帰が可能でした。また、不全骨折であるstage 2の病変であれば、通常、保存療法を行いますが、内果前方と距骨頸部内側に骨棘を有するものでは、保存療法に抵抗する可能性があることを報告しました。
 早朝に行われたセッションでしたが、一番大きなメインの会場で、審査員の先生と多くの聴衆がいることに緊張しました。しかし、発表の後には、会場の先生方からの質問も多数あり、非常に嬉しく思いました。
 今回このような機会を与えてくださった石橋教授をはじめとする弘前大学整形外科講座の全ての方々に、この場をかりて感謝申し上げます。


第44回日本足の外科学会 地域別研修医報告最優秀賞を受賞して

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