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初期臨床研修

初期臨床研修(卒後1~2年目)

現在、弘前大学医学部附属病院卒後臨床研修センターは6つのプログラムを持っています。詳しくは同センターのホームページをご覧下さい。初期臨床研修における当院の整形外科、つまり弘前大学医学部附属病院整形外科での研修の詳細は以下の通りです。


I. 概要と特徴

整形外科領域における主要疾患の診断と治療及び外傷におけるプライマリイーケアーを研修する。短期研修 (研修期間1-3か月)と長期研修 (研修期間4-5か月)のコースからなる。また本研修プログラムは、他病院で初期臨床研修を終了し弘前大学整形外科に入局する新人医師の教育(後期臨床研修はじめの半年)に際しても適用する。


II. 指導医リスト

総括責任者 石橋恭之 整形外科教授
研修指導責任者 山本祐司 整形外科准教授
指導医 和田簡一郎、大鹿周佐、熊谷玄太郎、木村由佳、浅利 享、千葉大輔、佐々木英嗣、藤田有紀

上記はすべて日本整形外科学会専門医である


III. 指導体制

整形外科プログラム委員にて、円滑な運営を図る。プログラム委員は以下の指導医により構成される。
グループ診療が原則で指導医と共に診療に参加する。外来・病棟・手術などバランスのとれた指導を行う。


手の外科・上肢再建・マイクロサージャリー 藤田 有紀、市川 奈菜、上里 涼子
脊椎脊髄疾患・外傷 和田 簡一郎、熊谷 玄太郎、浅利 享、新戸部 陽士郎
スポーツ医学・膝疾患・肩疾患 石橋 恭之、山本 祐司、木村 由佳、千葉 大輔、佐々木 英嗣、對馬 誉大
下肢関節疾患・関節リウマチ 石橋 恭之、山本 祐司、大石 和生
骨軟部腫瘍 大鹿 周佐、山内 良太
外傷 浅利 享、千葉 紀之
研修医の評価
各スタッフの評価をもとにプログラム委員が行う。5段階評価とする。プログラム修了の認定証明書を発行する。
終了後の指導
各希望科を紹介する
整形外科入局希望者は、その後4年の研修期間プログラムに移動する。

IV. 研修カリキュラム

1)到達目標 (短期研修:○ 長期研修:◎)


A.救急医療
 一般目標:運動器救急・外傷に対応可能な基本的診療能力を修得する。
 行動目標:

  1. ○多発外傷における重要臓器損傷とその症状を述べることができる。
  2. ○骨折に伴う全身的・局所的症状を述べることができる。
  3. ○神経・血管・筋腱損傷の症状を述べることができる。
  4. ○神経・血管・筋腱損傷を診断できる。
  5. ○脊髄損傷の症状を述べることができる。
  6. ○多発外傷の重症度を判断できる。
  7. ○多発外傷において優先検査順位を判断できる。
  8. ○開放骨折を診断でき、その重症度を判断できる。
  9. ○神経学的観察により麻痺の高位を判断できる。
  10. ○骨・関節感染症の急性期の症状を述べることができる。

B.慢性疾患
 一般目標:運動器慢性疾患の重要性と特殊性について理解・修得し、その適正な診断能力を修得する。
 行動目標:

  1. ○変性疾患を列挙してその自然経過、病態を理解する。
  2. ○関節リウマチ、変形性関節症、脊椎変性疾患、骨粗鬆症、腫瘍のX線、MRI,造影像の解釈ができる。
  3. ○上記疾患の検査、鑑別診断、初期治療方針を立てることができる。
  4. ○腰痛、関節痛、歩行障害、四肢のしびれをの症状、病態を理解できる。
  5. ○理学療法の処方が理解できる。
  6. ○病歴聴取に際して患者の社会的背景やQOLについて配慮できる。
  7. ◎神経ブロック、硬膜外ブロックを指導医のもとで行うことができる。
  8. ◎関節造影、脊髄造影を指導医のもとで行うことができる。
  9. ◎後療法の重要性を理解し適切に処方できる。
  10. ◎一本杖、コルセット処方が適切にできる。
  11. ◎リハビリテーション・在宅医療・社会復帰などの諸問題を他の専門家、コメデイカル、社会福祉士と検討できる。

C.基本手技
 一般目標:運動器疾患の正確な診断と安全な治療を行うためにその基本的手技を修得する。
 行動目標:

  1. ○主な身体計測(ROM,MMT,四肢長、四肢周囲径)ができる。
  2. ○疾患に適切なX線写真の撮影部位と方向を指示できる(身体部位の正式な名称が言える。
  3. ○骨・関節の身体所見が取れ、評価できる。
  4. ○神経学的所見が取れ、評価できる。
  5. ◎一般的な外傷の診断、応急処置ができる。
    i). 成人の四肢の骨折、脱臼。
    ii). 小児の外傷、骨折。肘内障、若木骨折、骨端離解、上腕骨顆上骨折など
    iii). 靭帯損傷(膝・足関節)
    iv). 神経・血管・筋腱損傷。
    v ). 脊椎・脊髄外傷の治療上の基本的知識の修得
    vi). 開放骨折の治療原則の離解
  6. ◎免荷療法、理学療法の指示ができる。
  7. ◎清潔操作を理解し、創処置、関節穿刺・注入、小手術、直達牽引ができる。
  8. ◎手術の必要性、概要、侵襲性について患者に説明し、うまくコミュニケーションをとることができる。

D.医療記録
 一般目標: 運動器疾患に対して理解を深め、必要事項を医療記録に正確に記載できる能力を修得する。
 行動目標:

  1. ○運動器疾患について病歴が正確に記載できる。
     主訴、現病歴、家族歴、職業歴、スポーツ歴、外傷歴、
     アレルギー、内服歴、治療歴
  2. ○運動器疾患の身体所見が記載できる。
     脚長、筋萎縮、変形(脊椎・関節・先天異常)、ROM, MMT,
     反射、感覚、歩容、ADL
  3. ○検査結果の記載ができる。
     画像(X線像・MRI・CT・シンチグラフィー・ミエログラム)
     血液生化学、尿, 関節液, 病理組織
  4. ○症状、経過の記載ができる。
  5. ○診断書の種類と内容が理解できる。
  6. ◎検査、治療行為に対するインフォームド・コンセントの内容を記載できる。
  7. ◎照会状、依頼状を適切に書くことができる。
  8. ◎リハビリテーション、義肢、装具の処方、記録ができる。

研修内容


診療グル-プに所属し診療。
  1. 脊椎外科・脊髄外科
  2. 手の外科・マイクロサ-ジャリ-
  3. 股関節
  4. 膝関節・スポ-ツ障害/外傷
  5. 外来診療の実際(骨粗鬆症を含む)
  6. 外傷のプライマリ-ケア-

○ 研修医の勤務時間:原則的には8時から5時までであるが、可能なかぎり指導医師とともに当直、急患診察、ケースカンファレンスなどに参加、経験・勉強することが望ましい。
○ 教育に関する以下の行事に参加する


①新入ガイダンス:教室員による集中新入ガイダンス。
②研修医: 月例研究会 年6回 土曜日
 09:00-12:00 クルズス 海外著書を検討(大学院生を含む)
 14:00-16:00 疾患テーマを決めてのシンポジウム
 16:30-18:30 症例検討会 関連病院を含め症例を持ち寄り検討。
③夏の研修医研修会:8月の第一週 木曜日から日曜日まで
 学内外から10人の講師による講演・ワークショップを行う。
④各研究班のJournal Club・症例検討会


週間スケジュール   別表 1 参照


V. 定員

10人

連絡先
〒036-8562 弘前市在府町5
弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座
研修指導責任者 山本祐司(准教授)
TEL 0172-39-5083 FAX 0172-36-3826
seikei@hirosaki-u.ac.jp



手術 術前術後回診
病棟回診
脊椎外来
股関節外来
手術
リウマチ外来
POCおよび総回診
病棟回診
側弯症外来
股関節外来

手術
病棟
スポーツ外来
リウマチ外来
腫瘍外来
手術
病棟
脊椎術後外来
手の外科外来
スポーツ外来
先天性股脱外来
腫瘍外来(第1、3、5週のみ)

術前各Gカンファレンス
英会話
術前各Gカンファレンス

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