診療案内:外傷・再建グループ
外傷・再建グループは2022年4月に立ち上がり、浅利 享(脊椎外傷)、千葉 紀之(四肢外傷)で診療をスタートしました。通常の骨折から重度四肢外傷および骨盤・脊椎外傷に対する治療を中心に行っています。
3次救急病院である当院へ搬送された患者様や一般病院で対応困難な難治症例に対し、迅速に対応できる環境を作り、診療にあたっています。けがをした患者様ができる限り元の機能を取り戻せるように治療を行っております。まだ専門外来は開設されておりませんが、手外科の専門外来などで外傷後の患者様をフォローしております。
2022年秋からは千葉紀之と小野浩弥を中心に診療を行っております。
【四肢外傷】
当院は3次救急病院のため、四肢の切断や開放骨折などの重度四肢外傷症例が搬送されてきます。これらの重症例に対しては、超急性期から整形外科が介入し、適切な治療を開始するようにしております。軟部組織の損傷が高度な症例に対しては、皮弁や筋弁を組織欠損部に移植し、マイクロサージャリーによる神経・血管吻合などを行い、組織再建術を行っております。
- 重度四肢外傷に対する骨接合術
- 軟部組織欠損に対する広背筋皮弁
【脊椎外傷】
上位頚椎から骨盤骨折までの全脊椎を低侵襲で手術治療を行っております。多発外傷に伴う脊椎骨折おいては、Damage Control Orthopedicsの概念で、経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を用いたMISt (Minimally Invasive spine Stabilization)を積極的に取り入れ、早期離床を目指しております。また、待機手術における難治症例には術中CT (O-arm® Medtronic社)を用いて、除圧固定術を行っております。
- PPSによるMISt
- O-armを用いた脊椎手術