受賞・表彰

第71回東日本整形災害外科学会 学術奨励賞

八戸市立市民病院整形外科 荒木 亮

 この度2023年9月22日から23日まで旭川で開催された、第71回東日本整形災害外科学会において学術奨励賞を受賞いたしましので、ご報告させて頂きます。
 私の演題は「Continuous Local Antibiotics Perfusionによりインプラントを温存し得たインプラント周囲感染の2症例」です。持続的局所抗菌薬灌流療法(CLAP)は高濃度の抗菌薬を持続的に投与し、陰圧をかけることで灌流回路を形成する比較的新しい骨軟部組織感染に対する治療方法です。これまで開放骨折術後や人工関節周囲感染に対する使用報告が多数あります。今回報告した2症例は、複数回の手術歴があり軟部組織が不良な状態でmegaprothesisが用いられた感染症例でした。従来では、第一段階としてインプラントを抜去し、抗菌薬含有セメントを留置します。その後感染の鎮静化が得られた段階で2期的再建術が検討されます。しかし従来の方法では治療期間が長期に及び、特に高齢者ではADLの低下は避けられません。また二期的再建術まで至ったとしても、関節機能の再建は極めて困難であることが予想されます。今回megaprosthesisが用いられた感染症例2症例に対してCLAPを施行したことで、ADLを維持しながら臨床症状の改善が得られました。これらは低侵襲なCLAPの大きな利点であり、有用な治療方法であることが推察されます。
 今回の受賞にあたり研究、発表のご指導をして頂きました大石裕誉先生、石橋恭之教授に心より感謝申し上げます。今後も日々の臨床や研究に励んで参りたいと思いますので、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

第71回東日本整形災害外科学会 学術奨励賞

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